2019年12月24日火曜日

目標


ことりに訪れる出会いのうち、「ブログを読んでいます」と言われることが多くあります。本当にありがたいことです。
(全体のビューの数はそう多くない、こっそりとしたブログなのによく見つけてくださったなという気持ちと、見てくださっている方の中でことりに訪れてくださる方が多いのだということへの驚きで胸がいっぱいです)

だったらやっぱり、更新していかないといけないなと思い、書いては止まり、止まっては書き、そして今日もこうやって書き始めてみました。

介護のことは身近でないけど、老いることや年を重ねること、そういう方と一緒に暮らしていくことについては少し身近に感じられる。この場が少しでもそういうきっかけになったらうれしいなと思います。小学生のような文章ですね~



それから、心のどこかでは、若かりし日の自分に向けて書いているところもあります。

というのも、
仕事に就くことが人生の視界に入ってきた頃、「福祉関係が向いているんじゃない?」と言われることが何度かありました。

その頃わたしはまちづくりの仕事に就きたいと思っていました。そこに住んでいる人が自分の暮らすまちを愛して自慢したくなるような、商業施設があるからじゃなくまちに誇りを持てるような関わり方ができるような、そんなまちを育てる仕事に就きたいと、メラメラしていました。若かったんです。

だから、「福祉」という言葉を聞いて「なんでそんなつまらない仕事をしないといけないの?もっとクリエイティブな仕事をするんだ!」などと、生意気な鼻息をフンフンとやっていたわけです。

福祉のお仕事をされている、すてきな大人の方に出会う機会にも恵まれていたにも関わらず、です。


それから数年が経ち、母の介護・看取りを経て、こうやってここにいるわけですが。 

先日、大好きなおばあちゃまに「あなたのように色々な経験をした人が、こういう仕事に向いているんだろうね。」という言葉をいただきました。とてもうれしかったです。

実際にサービスをお届けしている方からの言葉であること、過去をぐるっと肯定してもらえたように感じたこと、そして自分がこの仕事を愛していることも加わって、「あぁ、わたしもこんな言葉を言えるようなおばあちゃんになりたい」と心底思いました。

介護者失格だなと思うことも多々ありますが、この言葉に見合うようなヘルパーになる!という、新たな目標ができました。

2019年12月16日月曜日

研修に参加してきました【その2】国分寺には、介護道場がある!

訪問介護ことりでは、現在ヘルパーさんを大募集中です。
特に、来年の3月までに働き始めることのできる方、大歓迎です!

お気軽にお問い合わせくださいませ。
042-316-8547
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ヘルパーの仕事をはじめて間もない頃。
「現場に出てから通える学校はないものかっ!」と、あたふたしていました。

もちろん、
事業所の先輩ヘルパーさんは相談に乗ってくださるし、練習にも付き合ってくださるので、訪問する時の不安というのはなかったのですが、

自分の経験値が圧倒的に少ない中で、いいケアをするためには自主練が必要、自分で勉強(実技含め)する時間が必要と切に感じていたからです。

何度かネットで検索してました。
そういう、現場に出てから練習させてもらえる学校がないか。
でも、その時は見つかりませんでした…。ぐすん。


今のわたしが、当時のわたしに言えることがあるとしたら、
「国分寺には、介護道場があるよ?」です。
https://duskin-kaigo.jp/lecture/

介護道場の様子はこちら
https://ameblo.jp/kaigodoujou/

主催は、たまサービス提供責任者世話人会。
ダスキンさんに会場をお借りして、月に一度、2時間の研修です。
毎月異なるテーマで、とても具体的な内容。

今年はお声をかけていただき、世話人のひとりとして参加させていただいています。
世話人の方と受付をしながら、ケアの相談をさせていただいたり、お話したりする時間がまたいいんです。(国分寺にはすばらしいヘルパーさんがたくさんいる!)

ヘルパー歴を重ねると、先の理由とはまた別に、研修に出て行く必要性を感じます。
自分(たち)の思い込みや無知を知るためには、勉強することが必要ですし、
1軒1軒それぞれ、同じ疾患をお持ちだったとしても、お困りのことは異なっていたり、気をつけるべきことが変わってくるからです。


12/2(月)は、
「わたしたちにできること・できないこと」というテーマで、事例検討を複数行いました。
介護保険を利用された方は感じていると思うのですが、「できること・できないこと」が細かく決まっています。そういうときには、「じゃあこれはどうなの?」ということが必ず発生するものですよね。グレーゾーン。

この日は、そのグレーゾーンに焦点をあて、
参加者(みなさん介護の現場に携わる方たち。訪問、デイなど様々です。)の日頃のモヤモヤに講師の長尾先生がスパッと明確に答えてくださる、冬の空のようにすっきりと晴れ渡る2時間でした。


1つ前の記事でご報告したときの「事例検討」とはまた違って、これは「答えのある事例検討」。
ただ、その答えにどうやって辿り着いたらいいのかわからないこともあり、
学校で習った時点から制度が変わっている部分もあり、
事業所ごとで基準が異なる部分もあり、

自分が疑問に思っていたことだけでなく、ほかの方の疑問を聞く中で得られる情報もありました。
「自己流にならず、根拠のあるケアをする」ということが、ヘルパーの仕事には求められます。こうやって勉強を重ねることで、結果訪問先の方々の気持ちに添ったケアにつながっていきます。

あー国分寺に介護道場があって、よかった!

2019年12月10日火曜日

研修に参加してきました【その1】在宅医療推進の会

訪問介護ことりでは、現在ヘルパーさんを大募集中です!
特に、来年の3月までに働き始めることのできる方、大歓迎です。

お気軽にお問い合わせくださいませ。
042-316-8547
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先日参加した研修にとても心がワクワクしたので、簡単ですが記録として残しておきたいと思います。

今回は【その1】として、
11/30にいずみプラザで開催された「在宅医療推進の会」。
国分寺市と国分寺市医師会が共催の研修です。
刺激たっぷりの講演と、多職種連携を目指したグループワークがありました。

この講演がとてもパワフルで、すっかり圧倒されてしまいました。
講師は立川市の大山団地 自治会相談役の佐藤良子さん。
立川、近いのにわたしは全然存じ上げず…こんな団地があるのかと
びっくりするようなお話、たくさんあったのですが、

例えば、
・24時間相談窓口のある自治会
・両隣に声をかけあう住民のみなさん
というだけでも、「どうやってそこに辿り着いたの?!」と思わずにいられません。
メモ取りっぱなしです。

団地(1600世帯!)から孤独死をゼロにすることを目指し、20年かけて積み上げてこられた活動と熱量に、会場全体の温度が上がったように感じました。
休み時間は、あちこちで「すごかったねー」という声が聞こえていました。


そして、後半はグループワーク。
各グループ、共通のテーマで事例検討をおこないます。

わたしの参加したグループのメンバーは、
お医者さん、薬剤師さん、保健師さん、地域包括支援センターの職員さん、訪問歯科の栄養管理士さん、そしてわたし訪問介護へルパー。

このグループワーク、とても貴重な機会でして。
仕事の上でお会いする時には、ゆっくり言葉を交わすことはありませんし、どんな考え方でいらっしゃるのかを伺う機会もありません。でも、その職種にしか見えない景色・その方だから気付けた景色というのがあるはずで、そういった意味で事例検討は、毎回発見の連続です。
それぞれの方が出会った場面の一部が見えてくる言葉のなかに、自分が気づかなかった視点や光の当て方があります。

加えて、わたしにとって多職種の事例検討は、「職種」ごとに当てはめていた先入観や人格像のようなものを取っ払う大事な機会にもなっています。
怖いと思っていた(!)お医者さんや看護師さんの人柄に触れて、尊敬を新たにすることもありますし。
お仕事の中身をよく理解していなかったと気づくこともあります。そういうこと、たくさーんあると思うのです、まだまだ、介護職同士でも。


事例検討の中身はお伝えできないのですが、
わたしたちのグループは、いつも通りの暮らしがむずかしいと感じ始めたときに、地域の中に複数ある医療機関・福祉拠点に連絡する、だけでない、まちの目(大川団地の自治会のような!)が必要になるよね、でもどうやって築いていくのか…というところで時間がきました。

「国分寺を終の棲家にしたい」と言っていた方や、
「あの人、ちょっと最近表情がちがうんだよね」と言っていた方の顔を思い浮かべながら、帰りました。


次回は、「国分寺介護道場」での研修の様子をご報告したいと思います。